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目次
= FreeBSD
pkg
pkg は,[2021-10-16] の時点で少なくとも基本的なパッケージ管理ツール.
インストールされているパッケージ一覧,削除,version 情報,最新かどうか,セキュリティ勧告の出ているパッケージが入っていないかどうか,などができる.
pkg audit
セキュリティ勧告が出ていないかを確認するコマンド.
- 現在ローカルに保持されている情報を元に,状況を確認する
% pkg audit
- 最新の情報を取得した上で状況を確認する(要 root)
% sudo pkg audit -F
pkg shlib
.so のような共有ライブラリが,誰によってインストールされているのか,または,誰によって利用されているのか,を検索するためのコマンド.
- hogehoge.so.1.1.1 を提供しているパッケージ名を表示.
% pkg shlib -P hogehoge.so.1.1.1
- hogehoge.so.1.1.1 を利用しているパッケージ名を表示.
% pkg shlib -R hogehoge.so.1.1.1
- -q をつけることで,quiet 出力になる.
pkg version
インストールされているパッケージのバージョンが最新かどうかを確認する.
- インストールされているパッケージのバージョンが最新かどうかを確認する.
% pkg version
pkg delete
インストールされているパッケージを削除する
- インストールされているパッケージを削除する.<package name> は,pkg version で確認できたパッケージ名から,バージョン番号を取り除いたものや,/usr/ports 以下のフォルダ名と同一.
% pkg delete <package name>
portmaster
portmaster は,ports で make && make install とかするのを適当に自動化してくれるコマンド.
昔は portupgrade というのがあったが,今は使われなくなっていると思われる.[2021-10-16]
新規 ports インストール
- 新規に emacs をインストールする場合.
% sudo portmaster -D editors/emacs
- -D:毎度毎度 distfiles を消しますか,の質問がなくなる.
- /usr/ports からの相対フォルダ名を指定する.
複数存在するバージョンの ports を,指定した方にする
例えば,lang/php72 と lang/php74 のように,複数 ports が存在していて,72 から 74 に明示的にアップグレードしたい場合.
% sudo portmaster -D -o lang/php74 lang/php72
- -o:新しくインストールしたい ports 名を指定する
(php や perl のように,影響範囲が広い ports の場合,php74 で始まる ports を全て再インストールしたり, pkg shlib と組み合わせて再インストールするケースがある.)
例)(OLD) emacs のバージョンを下げる
- /usr/ports/UPDATING を見る。
# portmaster -o editors/emacs23 editors/emacs or # env DISABLE_CONFLICTS=1 portupgrade -fo editors/emacs23 editors/emacs or # pkg set -o editors/emacs:editors/emacs23
- これをやった後、関連 elisp も再インストールする。apel あたりからはじめておくと関連する elisp をある程度再帰的にダウングレードしてくれる。
# portupgrade -rf editors/apel # portupgrade -rf editors/tamago
linux emulation [2023-09-07]
概要
FreeBSD の linux emulation は,Linux バイナリのシステムコールの番号や引数の差異を(カーネル内で?)変換し,FreeBSD バイナリとして実行する,というのが基本の機能.
emulation で動作させる際に,Linux バイナリな libc.so などが必要になる.これらのバイナリは /usr/lib/ などに入れるわけにはいかないので,/compat/ 以下に設置される.LD_LIBRARY_PATH を書き換えまくるのも大変なので,chroot/jail を使うケースが多い.LD_LIBRARY_PATH の書き換えでも動作しているようにも見える.
ユーザランドとしては,CentOS ベースと,Debian/Ubuntu ベースのものが両方ある模様.CentOS の方が昔からあるらしく,検索すると多く記述が出てくるが,Debian/Ubuntu ベースの方が最近は活発?なのか,今回は最終的に Ubuntu ベースで準備をした.
設定
以下を行なうことで,linux emulation 環境がインストールされる.
* /etc/rc.conf に ubuntu_enable=“YES”. * # service ubuntu start * kldstat にて,以下のカーネルモジュールがロードされているか確認.かっこ内は,確認しきれてないが linux emulation 設定後に増えているので怪しい module たち.
- linux_common.ko
- linux64.ko
- linux.ko
- fdfescfs.ko
- linprocfs.ko
- linsysfs.ko
- (netlink.ko)
- (pty.ko)
- (nullfs.ko)
* sysctl -a で出てくる compat.linux.emul_path に /compat/ubuntu が設定されているか確認. * ports/pkg にて sysutils/debootstrap をインストールする * debootstrap –arch=amd64 –no-check-gpg jammy /compat/ubuntu
- かなり時間がかかる.
* service ubuntu restart / onestop/onestart
使い方
chroot して,linux 環境そのものに入る
# chroot /compat/ubuntu /bin/bash
linux binary を FreeBSD において実行できるようにする
OS 側(?)に,当該バイナリが Linux バイナリであることを宣言する為の操作.これを実行しないと,ELF 番号がおかしいよ,というエラーが出てしまう.
% brandelf -t Linux <linux binary>
参考
svn での ports tree の管理方法 [2021-10-16]
SVN ベースでの ports tree を最新にする方法.ただし,今後は git になると思われる.[2021-10-16]
- 初回
% portsnap fetch extract update
- 二回目 or /usr/ports に情報がある状態 以降
% portsnap fetch update
git での src tree の管理方法 [2022-09-26]
新規の場合 [2022-11-04]
sudo git clone -o freebsd https://git.FreeBSD.org/src.git /usr/src-13-stable
/usr/src-13-stable の部分は,/usr/src が一般的.
アップデート [2022-11-04]
sudo git pull
svn での src tree の管理方法 [2021-10-16] [2014-11-25]
古くは cvsup だったが,もう存在しないので svn のみ.
(2021 年ごろ,git に移行したはずだけど,[2021-10-16]時点で追って追ってない)
- 参照先 url
- 以下のコマンド
% svn checkout https://svn.FreeBSD.org/base/stable/9 /usr/src
- mirror サイトは,以下を参照.
- stable/9, stable/10, release/9.3.0, release/10 などを選択
- release 番号は http://svnweb.freebsd.org/base/release/ を参照
- base/ports/doc を選択可能.
- svn checkout https://svn0.us-west.FreeBSD.org/ports/head /usr/ports
- 一度,checkout したら後は update すれば OK.
その他設定
ユーザ情報の移行 [2022-09-26]
- 元ネタ:http://www.lifewithunix.jp/notes/2015/09/21/freebsd-10-2-how-to-move-all-accounts-to-new-system/
/usr/sbin/pwd_mkdb -p /etc/master.passwd
- /etc/group は移行されないので,別途手動でコピーする必要あり.
FreeWnn の設定
- ports でインストール。
- /etc/rc.conf に以下の設定。
wnn_enable="YES" wnn_flags="-a 0.0.0.0"
- 2行目を書いておくことで、ホスト外から接続できるようになる。
- 上記設定は,グローバルにアクセス可能になってしまうので,やめた方が良いかと思われる.[2021-10-16]
cpu 温度を知る
# kldload coretemp # sysctl -a | grep temperature or # sysctl dev.cpu | grep temperature
- 別途, ipmi という機構もあるみたいだが,これはサーバマシン向け.
geom 使ってファイルシステム回りを便利に.
ssh で X を飛ばす
- サーバー側では,xauth が必要.
- クライアントでは,ssh -XY.
一つのプロセスで利用できる最大メモリ容量を増やす
/boot/loader.conf に以下の記述
kern.maxdsiz="2G"
値の部分は適宜変更のこと.
ホストの名前
- hostname コマンドで,完全名 (hoge.ht.sfc.keio.ac.jp) を指定.
- /etc/hosts には,hoge のみを記述.
- hosts に書きたければ,
133.27.xxx.xxx hoge.ht.sfc.keio.ac.jp
- のように,固定 IP と完全名をマッピングさせる.
- こうすることで,gethostname() あたりを使ったプログラミングが楽になる.
dummynet 設定
sysctl の値
net.link.ether.bridge.config: em0:1,dc0:1, net.link.ether.bridge_cfg: em0:1,dc0:1, net.inet.ip.forwarding: 1
リンク
コマンド
プロセスごとに利用している port 番号を把握する
% sockstat
package を使って,バイナリインストールしまくる
- ダウンロード先のサーバを指定してから,pkg_add コマンドでインストール.
% export PACKAGESITE=ftp2.jp.freebsd.org # pkg_add -r nkf
- package を探したいときは,pkg_search をインストールしてから,探す.
# pkg_search nkf
iso マウント方法
- mount
$ mdconfig -a -t vnode -f image.iso -u 0 $ mount -t cd9660 -o ro /dev/md0 /mount_point
- umount
$ umount /mount_point $ mdconfig -d -u 0
tar でファイルコピーの方法
% tar cvf - hoge | (cd /tmp/backup ; tar xvf -)
portupgrade で、メジャーバージョンアップ
# portupgrade -o www/apache22 apache
- (apache2.0 → apache2.2の例)
ports でセキュリティチェックを外して、とにかくインストールさせたい
DISABLE_VULNERABILITIES=yes
をMakefileに書いておく。
tunefs
- soft update を有効にする
# tunefs -n enable /dev/ad0
- soft update を無効にする
# tunefs -n disable /dev/ad0
OLD(かなり古いメモ)
python の取扱 (2012/11時点)
- python 2.x / 3.x の ports が二つともある.
- 間違えて 3.x がデフォルトになっている場合,/etc/make.conf に以下を記述しておくと良いらしい.
PYTHON_VERSION=2.7 PYTHON_DEFAULT_VERSION=2.7
- これが無視されてしまう場合は,/usr/local/bin/python を書き換える.
- /usr/local/bin/python は,/usr/local/bin/python3.1 or python2.7 への hard link なので,削除して ln コマンドでリンクを作ってやればOK.
java
java が以下のエラーで落ちる (keytool, jarsigner も同様)
% java -version Error occurred during initialization of VM Could not reserve enough space for object heap Could not create the Java virtual machine.
- 原因は,どうも jvm をサーバーモードで立ち上げる際,大量のメモリを確保しようとして,メモリが足りなくなる?ことらしい.(mmapの実装上の問題,実メモリが 4GB あること,などなど原因らしきものは出てきたけど,いまいち不明.)
- よって,クライアントモードで動かしてあげると動作するかも.
% java -client -version java version "1.6.0_17" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_17-b04) Java HotSpot(TM) Client VM (build 14.3-b01, mixed mode)
jdk6 で jdk5 用のクラスファイルを生成したい。
% javac -target 1.5 *.java