= selenium-webdriver LM: [2025-02-22 16:05:39]
# pip list | grep selenium # 入っているか確認 # pip install selenium # うまく動作した. # portmaster -D www/py-selenium # うまく動作してなかったかもしれない.
% sudo gem install selenium-webdriver % sudo gem install watir-webdriver
[2025-01-13]
selenium を使って,Web 上の画像を保存する方法は,大きく分けて,
の3つな気がする.1 番目は表示さえされてれば確実に画像が保存できるのだが,画像が縮小されていると画質が落ちてしまうし,取得した画像を jpeg や webp に変換していると結構な CPU リソースを食ってしまう.
2 番目の名前をつけて保存は,もし画像の URL とスクレイピング先のホストが同じ場合,キャッシュから保存されるので,1度の URL アクセスで画像が保存できるのでもっとも効率的になるが,違う場合,クロスサイト対策(?)の関係で,もう一度 URL アクセスが発生してしまう.
そのため,2 番目と 3 番目はアクセスという面で考えると同じになってしまう.
状況に応じて,適した方法を選ぶ必要がある.
[2025-01-13]
ブラウザ上の画像を右クリックし,名前をつけて保存,と押すと,保存ダイアログが出てきて,保存先を選び,画像を保存することになる. この時出てくる保存ダイアログは,ブラウザの一部ではなく,OS(Windows)の管理下にあるので,selenium からコントロールすることができない. よって,名前をつけて保存の処理を自動で行ないたい場合は,selenium とは別の枠組で考える必要がある.
FreeBSD/Linux などの XWindow な環境の場合,xdotool を利用すると,簡単に XWindow 上での操作が行なえるので,selenium と組み合わせると便利かもしれない.他にも pyautogui などがあるようだが,僕の FreeBSD 環境では上手く動かせなかった.参考1参考2
僕の場合,ウィンドウマネージャを指定せずに,Xvfb に対して seleinum で操作している chromium を表示している状態である.
次に,selenium において,次のように javascript を利用してブラウザ上での右クリックを行なわせる.
driver.execute_script(f""" const downloadImage = document.createElement('a'); document.body.appendChild(downloadImage); downloadImage.setAttribute('download', 'image'); downloadImage.href = '{img_src}'; downloadImage.click(); """)
実行すると,Xvfb 上では名前をつけて保存ダイアログにフォーカスがあたった状態で出てくる. あとは,保存先ディレクトリを指定し,保存ボタンを押す.xdotool ならば,
% xdotool key Home % xdotool type /home/skk/Downloads/ % xdotool key Return
となる.もしコマンドライン上で実際に動かす場合は,DISPLAY 環境変数も指定しなければならない. これらのコマンドを python 上でコマンド呼出せばよい.例えば,以下のような形.
xdotool = ["xdotool", "key", "Home"] subprocess.run(xdotool)
特定のサイトでは,selenium でのアクセスを禁止している.UA などのアクセス情報から selenium で動作していることを検知している.
selenium であることの検知は,主に chromedriver (webdriver) と chrome の通信の中に痕跡が残り,アクセス時にその痕跡がサーバ側に通知されてしまうことで発生する模様.
これを解決する為,通常の chromedriver に少し手を加えるツールが存在している.[2023-09-07] 時点で試したのは,undetected-chromedriver.
undetected-chromedriver は内部的に,以下のような動作になっている.
FreeBSD で動作させる為には,下記参照.
undetected_chromedriver は,2025/02 現在,あまりメンテされておらず,Cloudflare などの anti-bot システムで検知されがちなツールになってきている模様.
ZenRow というクラウドサービスを使っても anti-bot の回避はできるようだが月額がまーまー高い.広告記事だと思うけど,この ZenRow の特集記事が良くできているので参考に読むと良い.
今は,SeleniumBase というツールまたは,nodriver というツールが最近ではアクティブな模様.nodriver は undetected_chromedriver の作者が作っている後継だけど,selenium の書きにくいところと決別したいらしく,結構独自の書き方にしないといけなくて,既存のコードがある場合には導入しにくい.SeleniumBase は undetected_chromedriver を fork して独自進化させてるっぽいので,undetected_chromedriver からの乗り換えにはとても便利.
また,multiprocessing 環境への対応を頑張った形跡が見られるのも嬉しい.undetected_chromedriver は,複数のプロセスを動かそうとすると,Text Busy と言われることがちょいちょいあった.これは,ChromeDriver を利用するたびに chromedriver をダウンロードしてきてパッチを当ててたので,複数プロセスで動かそうとすると,時々競合のような状態になっていたと想像している. SeleniumBase は,初回起動時に uc_driver という,パッチを当てまくった chromedriver を作成して,以降は必要がなければずっとそれを使い続けるので,複数のプロセスから ChromeDriver(=uc_driver) を利用しても問題が起きない.
さらに,undetected_chromedriver を FreeBSD で無理矢理動かしていた時は,zombie プロセスが大量に作成されてしまったので,定期的にプログラムを再起動してゾンビを殺していたが,終了処理などがきれいになっているのか,SeleniumBase だと zombie が発生しなかった.
ということで,今から利用する場合は,SeleniumBase の方が全然良い.(nodriver ももしかしたら良いのかもしれないけど,試してはいない)
% export TMPDIR=/exp/tmp
profile_dir = @model ? create_tmp_copy(@model) : Dir.mktmpdir("webdriver-profile") ↓ profile_dir = @model ? create_tmp_copy(@model) : Dir.mktmpdir("webdriver-profile", "/exp/tmp")
SeleniumBase もソースコードないでは Linux への分岐しか対応してない.ただ,undetected_chromedriver は Linux バイナリをダウンロードしてきていたので,Linux Emulation しなければならなかったが,SeleniumBase は chromedriver に対してなんらかの方法でパッチを当てているので,FreeBSD でインストールできる Chromium に附属している chromedriver をベースにして動作する.つまり,linux emulation しなくても大丈夫.
# pip install seleniumbase
/usr/local/lib/python3.11/site-packages/seleniumbase/undetected 以下に,下記のファイルが存在している.
__init__.py cdp_driver dprocess.py patcher.py webelement.py __pycache__ cdp.py options.py reactor.py
patecher.py で以下.
15c16 < IS_POSIX = sys.platform.startswith(("darwin", "cygwin", "linux")) --- > IS_POSIX = sys.platform.startswith(("darwin", "cygwin", "linux", "freebsd")) 30c31 < if sys_plat.endswith("linux"): --- > if sys_plat.endswith("linux") or sys_plat.endswith("freebsd"):
/usr/local/lib/python3.11/site-packages/seleniumbase/fixtures/shared_utils.py というファイルでも OS 分岐を行なっていたので,ここでも Linux と同じ動作にしてしまう.
47 def is_linux(): 48 return "linux" in sys.platform or "freebsd" in sys.platform
これで少なくとも,僕の環境では SeleniumBase が FreeBSD で動作している.
undetected-chromedriver がダウンロードできるバイナリは上述の通りで,FreeBSD で動作させる為には,以下のどちらかの対応かと考えた.
こちらを見ると,chromedriver のみ linux emulation で動かし,chrome を FreeBSD バイナリというのは成功している模様だったので,1 を試したところ成功したので,FreeBSD バイナリへのパッチあては試していない.
# pip install undetected-chromedriver
[2023-09-07] 時点での最新版は 3.5.3.
(もっときれいなやりかたをした方が良いと思う)
/usr/local/lib/python3.9/site-packages/undetected_chromedriver 以下に,下記のファイルが存在している.
__init__.py devtool.py options.py reactor.py cdp.py dprocess.py patcher.py webelement.py
patcher.py が OS の分岐,ダウンロードバイナリの選定,パッチあて,などを行なっている.OS の分岐の部分で,Linux に振っているところに FreeBSD を入れる.また,unzip したあとに,executable にならないことがあった為,chmod コマンドで実行権をつけた.以下にパッチを示す.
< import subprocess 25c24 < IS_POSIX = sys.platform.startswith(("darwin", "cygwin", "linux", "linux2","freebsd")) --- > IS_POSIX = sys.platform.startswith(("darwin", "cygwin", "linux", "linux2")) 37c36 < elif platform.startswith(("linux", "linux2", "freebsd")): --- > elif platform.startswith(("linux", "linux2")): 112c111 < if self.platform.endswith(("linux", "linux2")) or self.platform.startswith(("freebsd")): --- > if self.platform.endswith(("linux", "linux2")): 121d119 < # self.platform_name = "linux64" 180,181c178 < fname = self.unzip_package(self.fetch_package()) < subprocess.run(["chmod", "+x", fname]) --- > self.unzip_package(self.fetch_package())
dprocess.py が chromedriver プロセスを立ち上げている.ここの中で,start_detacher() という関数が使われているようで,multiprocessing.Process の前の行に,以下を追加.
os.environ['LD_LIBRARY_PATH'] = "/compat/ubuntu/usr/lib64"
Chrome() 呼出しの際に,API Document を見ると env を渡せると書いてあったが,うまく動作させられなかった.今後の TODO.
undetected_chromedriver の場合,headless での動作がうまくいかない気がする.調べ切れていないが,headless で動作させると,bot detection に引っかかる可能性が高くなるっぽい.
安定動作の為には,Xvfb を利用して,Window を立ち上げてしまう方が無難.
スクリプトを書いている中で,エラーが頻発した際などへの対応として,Chrome の再起動を行なう場合がある.
その時,Chrome に渡すオプションを扱う為の Opiotns() というクラスがあるが,これを再利用してはいけない模様.__init__.py の中に,以下のような記載があった.
try: if hasattr(options, "_session") and options._session is not None: # prevent reuse of options, # as it just appends arguments, not replace them # you'll get conflicts starting chrome raise RuntimeError("you cannot reuse the ChromeOptions object")
window_height = @browser.driver.execute_script("return document.body.clientHeight;") if (window_height < 15000) # within 15000px, capture whole page. otherwise, capture only the displayed window @browser.screenshot.save("file.png") else # hoge end
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